岩盤分類
主任
0. まずここだけ覚える
- CH 級に「節理はない」→ 誤り:CH 級は岩質は比較的堅硬だが節理はある
- 電気探査の比抵抗値は岩盤の硬軟判断に適していない(「適している」→ 誤り)
- 屈折法弾性波探査 → P波速度 → トンネルの岩盤分類:この一連の対応が頻出
1. 意味(一言でいうと)
岩盤の風化・変質の程度と硬さによって岩盤の工学的品質を CH・CM・CL・D の4段階に区分する評価手法。
ボーリングコアの肉眼観察(造岩鉱物・粒子の風化度・岩質の硬軟・節理の状態)と屈折法弾性波探査の P 波速度を組み合わせてトンネル工法の選定・切土斜面の安全性評価・構造物基礎の評価に使用する。
2. 出題パターンと重要ポイント
章別の出題傾向
| 章 | 出題数 | 主な出題テーマ |
|---|---|---|
| 第3章 | 2 | CH〜D 各級の記述の正誤・物理探査手法と岩盤分類の対応 |
| 第4章 | 1 | 各種調査法と適用対象の組合せ |
※出題数=令和元年度試験〜令和7年度試験の6年間に出題された数
頻繁に問われるポイント・ひっかけ
【岩盤分類(CH〜D)の特徴・ひっかけ一覧】
| 岩盤分類 | 造岩鉱物・粒子の状態 | 岩質 | 節理 |
|---|---|---|---|
| CH | 部分的に多少風化・変質 | 比較的堅硬 | あり(「ない」→ 誤り) |
| CM | 石英を除けば多少軟質化 | 多少軟らかい | — |
| CL | 軟質化 | 軟らかい | — |
| D | 著しく軟質化 | 著しく軟らかい | — |
【調査法との対応】
| 調査目的 | 適切な調査法 | ひっかけ |
|---|---|---|
| トンネルの岩盤分類 | 屈折法弾性波探査(P波速度) | 電気探査では不可 |
| 岩盤の硬軟判断 | 弾性波探査のP波速度 | 電気探査の比抵抗値は不適切 |
| 切土斜面の掘削難易性評価 | 屈折法弾性波探査 |
3. 過去問例
(令和4年度 第3章 問48より)
次は,岩盤分類について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
- (1) D級岩盤は,造岩鉱物および粒子は風化作用を受けて著しく軟質化し,岩質も著しく軟らかい。
- (2) CL級岩盤は,造岩鉱物および粒子は風化作用を受けて軟質化し,岩質も軟らかい。
- (3) CM級岩盤は,造岩鉱物および粒子は石英を除けば風化作用を受けて多少軟質化し,岩質も多少軟らかい。
- (4) CH級岩盤は,造岩鉱物および粒子は部分的には多少風化・変質が見られるが,岩質は堅硬で節理はない。
正解:(4)
CH 級岩盤の岩質は比較的堅硬であるが節理はある。「節理はない」が誤り。
4. 覚え方
| 混同しやすい事項 | 覚え方 |
|---|---|
| CH に節理はある | 「C(Clean)でも岩には節理がある。節理のない岩盤は現実にほぼ存在しない」 |
| D〜CH の順 | 「D(ダメ)→ CL(少し良)→ CM(中くらい)→ CH(Hard = 硬)と上がる」 |
| 電気探査 ≠ 岩盤硬軟判断 | 「電気探査は電気の通りやすさ(比抵抗)を見る。硬さとは別の情報」 |
| 屈折法 → P波速度 → 岩盤分類 | 「P(Pressure)波の速さで岩が硬いか柔らかいか判断する」 |
5. 関連用語
- 弾性波探査:屈折法でP波速度を求め岩盤分類に適用
- コア採取:ボーリングコアの肉眼観察が岩盤分類の直接根拠
- RQD:岩盤の割れ目頻度を定量化するコア品質指数
6. 参考文献
- 全地連「ボーリング柱状図作成及びボーリングコア取扱い・保管要領(案)・同解説(平成27年6月)」
- 経済調査会『改訂3版 地質調査要領』(岩盤分類・弾性波探査の適用)
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