地下水調査
主任
0. まずここだけ覚える
- 1m深地温探査の穿孔深度は「1.0m」(「1.5m以上」などは誤り)
- 地下水流動層の検出は電気探査・地温探査(「現場透水試験」などは誤り)
- 測定タイミング:穿孔後10分以上経過してから測定
1. 意味(一言でいうと)
地下水の位置・流動・水質・水圧を把握するための調査の総称。1m深地温探査・電気探査・揚水試験・孔内水位観測などが含まれる。
地すべり調査・浸透流解析・排水工法の検討・土壌汚染調査など幅広い目的で実施される。地下水流動層の検出には地温探査・電気探査が有効で、現場透水試験や揚水試験は透水係数・地下水量の把握に使う。
2. 出題パターンと重要ポイント
章別の出題傾向
| 章 | 出題数 | 主な出題テーマ |
|---|---|---|
| 第4章 | 3 | 1m深地温探査の特徴・調査法と適用対象の組合せ |
| 第3章 | 2 | 1m深地温探査の手順・穿孔深度 |
※出題数=令和元年度試験〜令和7年度試験の6年間に出題された数
頻繁に問われるポイント・ひっかけ
【1m深地温探査の実施要領・ひっかけ一覧】
| 項目 | 正しい内容 | ひっかけ |
|---|---|---|
| 穿孔深度 | 1.0m(深度1mに温度センサーを挿入) | 「1.5m以上」 → 誤り |
| 測定タイミング | 穿孔後 10分以上経過してから測定 | |
| 測線方向 | 想定される地下水脈等を横切る位置 | |
| 探査適期 | 流動地下水と地表面の温度差が大きい時期:冬季〜春の初め・夏〜秋の初め | |
| 適用対象 | 地すべり地の地下水調査、ため池の漏水調査、温泉脈調査 | |
| 計測方法 | 深度 1m の地温を直接測定(「地表面の温度から推定」→ 誤り) |
【地下水流動層の検出と各手法の使い分け】
| 目的 | 適切な手法 | 誤りとなる手法 |
|---|---|---|
| 地下水流動層の検出 | 電気探査・地温探査・トレーサー検層 | 「現場透水試験」→ 誤り |
| 排水工法の検討 | 現場透水試験・揚水試験 | |
| 地すべり地の地下水 | 1m深地温探査 |
3. 過去問例
(令和3年度 第3章 問62より)
次は,1m深地温探査について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
- (1) 地下水の流動,地すべりや温泉脈の調査に適用される。
- (2) 測線は,想定される地下水脈等を横切る位置とする。
- (3) 穿孔は,深度1.5m以上とし,温度センサーを深度1.0mに挿入する。
- (4) 測定温度は,温度センサーを挿入し10分後に測定時刻とともに記録する。
正解:(3)
穿孔深度は「1.5m以上」ではなく 「深度1.0m」 が適切。深度1mに温度センサーを挿入するため、穿孔もそれに合わせた深度とする。
4. 覚え方
| 混同しやすい事項 | 覚え方 |
|---|---|
| 穿孔深度 = 1.0m(1.5mではない) | 「1m深地温探査と言うくらいだから、穿孔も 1m で十分」 |
| 地下水流動層の検出 → 電気探査・地温探査 | 「流れているものを見るには波・電気・温度で間接的に探る。透水試験は量を測るもの」 |
| 測定は10分後 | 「穿孔で乱れた温度が安定するまで10分待つ」 |
| 探査適期は温度差が大きい時期 | 「地下水温と地表温の差が大きい季節(冬・夏の端)に探査する」 |
5. 関連用語
- 地すべり:1m深地温探査や電気探査で地下水を把握し安定解析に反映
- 揚水試験:地下水の透水係数・排水量の把握に使用
- 弾性波探査:電気探査と組み合わせて地すべり地の地下構造を把握
6. 参考文献
- 経済調査会『改訂3版 地質調査要領』P.407「地質調査に利用される主な物理探査手法」
- オーム社『ボーリングポケットブック第6版』P.321「ボーリング孔内を利用する原位置試験・計測」
ABOUT ME




