【NEW!!】地質調査技士試験 頻出用語辞典を作成中です(4/3更新)

土壌汚染調査

主任

0. まずここだけ覚える

  • ボーリング孔は観測井として仕上げる(別に掘削する必要はない)
  • 揮発性物質対象時:ビット回転による加熱を避け打撃・圧入で掘削
  • 泥水使用は禁止(汚染を深部に拡散させるため)
  • 孔の埋戻しはセメントミルク・ベントナイト等(発生土は不可)
  • 礫・異物除去は分析機関で行う(現場では行ってはならない)
  • 防毒マスク vs 防じんマスク:有毒ガス滞留 → 防毒マスク、粉塵 → 防じんマスク

1. 意味(一言でいうと)

有害物質による土壌・地下水の汚染状況を把握するための調査。

力学的データ取得ではなく化学的データ取得が目的。試料の二次汚染防止・安全対策が通常のボーリング調査と大きく異なる。

2. 出題パターンと重要ポイント

章別の出題傾向

出題数主な出題テーマ
第2章2ボーリング作業の留意事項・表層土壌採取の手順
第3章1ボーリング作業の適切な手順
第6章3安全対策(マスク・防爆・ガス測定)

※出題数=令和元年度試験〜令和7年度試験の6年間に出題された数

頻繁に問われるポイント・ひっかけ

観測井の設置】

  • ボーリング孔は観測井として仕上げることが望ましい → 別に掘削する必要はない(「別に掘削しなければならない」は誤り)

揮発性物質への対応】

  • 揮発性物質を対象とする場合 → 打撃・圧入等で掘削(ビット回転による加熱は避ける)

泥水の使用禁止】

  • 泥水を用いると汚染物質を地下深部へ拡散させてしまう → 泥水掘削は不可

孔の埋戻し】

  • 発生土で埋め戻すと汚染を拡散させる → セメントミルク・ベントナイト等の遮水材で充填

地下水観測孔の仕上げ】

  • 帯水層区間のみにスクリーンを設置し、上下は遮水材で完全遮水
  • オールストレーナー孔は汚染拡散のリスクがある → 不可

表層土壌の採取と取り扱い】

  • 採取区分:0〜5cm(地表層)と 5〜50cmの2層に分けて採取し、それぞれ別容器に保管
  • 礫・木片等の除去は分析機関(分析室)で行う → 現場で行ってはならない
  • 風乾・粗砕後に非金属の2mm目ふるいを通す(分析機関での作業)
  • 採取後は暗所保存・速やかに試験実施

マスクの使い分け】

環境適切な装備
有毒ガス・有害ガス滞留防毒マスク
有害物質を含む粉塵防じんマスク または防毒マスク
「防じんマスク」を有毒ガス滞留に使用誤り(R6 Q93 正解)

その他の安全対策】

  • 地下水採取時:保護眼鏡の使用
  • 閉鎖空間:引火性ガス・有毒ガスの滞留に注意
  • 埋設廃棄物採取:想定外の物質も含め包括的な安全対策が必要(「想定される物質のみ重点的に」は誤り)
  • 土壌ガス採取時:有害ガスの吸引による中毒に注意

調査対象の有害物質に関する知識】

  • 気化する物質(テトラクロロエチレン・水銀等)は口・鼻・皮膚から体内に入る
  • 「ボーリング試料に触れないから知識不要」→ 誤り(種類と特性の理解が必要)

3. 過去問例

(令和4年度 第3章 問36より)

次は,土壌汚染調査のボーリング作業について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

  • (1) 地下水観測孔はオールストレーナー孔として仕上げる。
  • (2) 揮発性物質を対象とする場合、打撃・圧入等で掘削を行う。
  • (3) 泥水を用いて掘削を行う。
  • (4) ボーリング孔は発生土で速やかに埋戻しを行う。

正解:(2)

ポイント:揮発性物質はビット回転による加熱で揮発・変質するため、打撃・圧入が必須。

4. 覚え方

混同しやすい事項覚え方
観測井は別掘りしない「ボーリング孔をそのまま観測井に転用」
泥水・発生土はNG「汚染物質を拡散させるものは全て禁止」
礫除去は分析機関「現場は採取のみ、加工は分析室」
有毒ガス → 防毒マスク「毒には毒(防毒)マスク」

5. 関連用語

  • ボーリング調査:土壌汚染調査でも基本はボーリング
  • 試料採取:通常の試料採取との違い(二次汚染防止)
  • 地下水調査:汚染地下水の調査に関連

6. 参考文献

  • オーム社『ボーリングポケットブック第6版』P.435「8章 土壌・地下水汚染にかかわる調査」
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主任と申します!本業である建設コンサルタントの仕事をしつつ、サイト「ReStudy」の運営をしています。今まで培った知識をもとに資格試験の解説記事などを製作しています。 Xでは我が家の癒しであるルーくん(猫)の投稿ばかりしています。
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