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N値

主任

0. まずここだけ覚える

  • 砂の相対密度対応表:N 値 0〜4=非常に緩い / 4〜10=緩い / 10〜30=中位 / 30〜50=密 → ひっかけ:N 値 5 → 「緩い」(非常に緩いは誤り)
  • 粘土のコンシステンシー対応表:<2=非常に軟 / 2〜4=軟 / 4〜8=中位 / 8〜15=硬 / >30=固結 → ひっかけ:N 値 5 → 「中位の」(軟らかいは誤り)
  • S 波速度と N 値には明瞭な相関関係がある(相関なしは誤り)

1. 意味(一言でいうと)

標準貫入試験で SPT サンプラーを 30 cm 貫入させるのに要した打撃回数。地盤の硬さ・締まり具合の最もポピュラーな指標。

N 値は地盤の相対密度・コンシステンシーの推定、液状化判定(FL 値法)、支持力・沈下の概略推定などに広く使われる。ただし砂礫・カッティングスの存在・深くなると過大評価される点に注意。

2. 出題パターンと重要ポイント

章別の出題傾向

出題数主な出題テーマ
第5章8設計・施工での利用(液状化判定・杭基礎・沈下・S 波速度)
第3章4砂の相対密度・粘土コンシステンシーの対応表
第4章3N 値に誤差をもたらす要因
第2章2FL 値法の必要項目、液状化しやすい地盤条件

※出題数=令和元年度試験〜令和7年度試験の6年間に出題された数

頻繁に問われるポイント・ひっかけ

砂の相対密度】

実測 N 値相対密度
0〜4非常に緩い
4〜10緩い
10〜30中位の
30〜50密な
50 以上非常に密な
  • N 値 5 → 「緩い」(「非常に緩い」などは誤り)

粘土のコンシステンシー】

実測 N 値コンシステンシー
<2非常に軟らかい
2〜4軟らかい
4〜8中位の
8〜15硬い
15〜30非常に硬い
>30固結した
  • N 値 5 → 「中位の」(「軟らかい」などは誤り)

N 値に誤差をもたらす要因】

  • カッティングス残存 → N 値過大
  • 深くなる(ロッド・孔壁の摩擦) → N 値過大(「過小」は誤り)
  • 砂礫 → N 値過大(礫が引っかかる)

FL 値法と液状化】

  • FL 値法に必要: N 値・単位体積重量・細粒分含有率(自然含水比は不要
  • 液状化しやすい地盤: 砂質土・GL-20m 以浅・飽和・N 値 20 程度以下

弾性波速度との関係】

  • S 波速度と N 値には明瞭な相関関係がある(「明瞭な関係は認められない」は誤り)
  • P 波速度と N 値の相関は明瞭でない
  • プレッシャーメータ試験で得られるのはせん断剛性率(N 値ではない)

3. 過去問例

(令和3年度 第3章 問51より)

下表は,N値と砂の相対密度の関係をもとに,実測N値に対応する相対密度を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

記号実測 N 値相対密度
(1)5非常に緩い
(2)8緩い
(3)20中位の
(4)40密な

正解:(1)

ポイント:N 値 5 は 4〜10 の範囲に入るため「緩い」が正しい。「非常に緩い」はN値 0〜4 の範囲。境界値 4は「非常に緩い」から「緩い」に切り替わるポイントなので、N値 5 は「緩い」に入る。

4. 覚え方

混同しやすい事項覚え方
N 値 5 → 砂は「緩い」「4を超えたら緩い。4以下が超ゆるゆる」
N 値 5 → 粘土は「中位の」「4〜8が中間。4を超えると中位」
カッティングス → 過大「ゴミが詰まる → 余分に打撃が要る → 過大」
深い → 過大「深いほどロッド摩擦が増える → 過大」
S 波 ↔ N 値:相関あり「S 波は地層を映す → N 値と対応」

5. 関連用語

  • 標準貫入試験:N 値を取得する試験そのもの
  • 液状化:N 値 20 以下の砂質土で判定対象
  • PS 検層:S 波速度を取得;N 値と相関関係あり
  • 三軸圧縮試験:液状化強度比は N 値でなく繰返し非排水三軸試験から

6. 参考文献

  • 全地連「ボーリング柱状図作成及びボーリングコア取扱い・保管要領(案)・同解説」(平成 27 年 6 月)
  • 地盤工学会『地盤調査の方法と解説』(標準貫入試験・N 値の章)
  • オーム社『ボーリングポケットブック第6版』(第10章 基礎知識)
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主任と申します!本業である建設コンサルタントの仕事をしつつ、サイト「ReStudy」の運営をしています。今まで培った知識をもとに資格試験の解説記事などを製作しています。 Xでは我が家の癒しであるルーくん(猫)の投稿ばかりしています。
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