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【過去問回答&解説】令和5年度(2023年度) 地質調査技士資格検定試験(Ⅵ. 管理技法(10問))

こんにちは!主任と申します。

令和5年度 地質調査技士資格検定試験「現場技術・管理部門」(Ⅵ. 管理技法(10問))の回答及び解説を作成しました。

正解だと思う選択肢を選んでいただくと、

「正解」もしくは「不正解」が表示されます。

問題の解説については「解説」に記載しています。

地質調査技士の資格取得を目指す方々に少しでも役に立てば嬉しいです。

過去問は「一般社団法人全国地質調査業協会連合会」様から許可を得て使用しています。

令和5年度 地質調査技士試験「現場技術・管理部門」

Ⅵ. 管理技法(10問)

問91.下表は,労働安全衛生法により規制している資格を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)

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(2)

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(3)

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(4)

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正解は「4」。足場の組立て等作業主任者の資格を得るには「技能講習」を受講する必要がある。特別教育では「作業主任者」の資格は得られない。

問92. 次は,土壌汚染調査時の安全対策について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)地下水採取時は,有害物質を含む水が目に入ることを防止するため保護眼鏡を使用する。

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(2)室内など閉鎖空間での作業では,引火性ガスや有毒ガスの滞留に注意する。

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(3)埋設廃棄物採取時は,想定される廃棄物の種類に応じた安全対策のみを重点的に行う。

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(4)土壌ガス試料採取時は,有害ガスの吸引による中毒に注意する。

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正解は「3」。埋設廃棄物採取時は様々な有害物質を含み危険を孕んでいることが多いため、想定外の物質についてもその有害性を十分理解し、暴露経路を遮断する等の対策も必要。

(参考図書:オーム社『ボーリングポケットブック第6版』 P.435 「8章 土壌・地下水汚染にかかわる調査」)

問93. 次は,ボーリングマシンによる回転掘削作業時の安全対策について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)ウォータースイベルホースは,やぐらの変形や倒壊を防止するため固定してはならない。

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(2)複数の調査員で作業を行う場合,合図を定め,意思の確認を確実に行いながら作業を行う。

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(3)ボーリングマシンのスピンドル,チャック,スイベルなどの回転部には,カバーや囲いを設け接触による事故を防止する。

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(4)チャック作業やロッド着脱作業を行う場合,クラッチレバーにストッパを取り付け,確実に動力を遮断する必要がある。

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正解は「1」。ウォータースイベルホースはロッド等の回転部分に巻き込まれることによる危険を防止するため、やぐらに固定する等の措置が必要。

(参考資料:「労働安全衛生規則 第194条の3第1項(ウォータースイベル用ホースの固定等)」)

問94. 次は,地質調査業務で用いられる実施工程図について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)ガントチャートは,スケジュール管理や作業管理など様々な進捗状況の管理に用いられる。

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(2)バーチャートは,輻輳する工程の管理に適しており,重点工程の管理に用いられる。

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(3)ネットワーク式工程図は,クリティカルパスを抽出し,工程短縮の検討などに用いられる。

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(4)曲線式工程図は,出来高の時間変化を示した工程図で,工種毎の進捗管理に適している。

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正解は「2」。バーチャートは地質調査で最も用いられることが多い工程図で、各工程の所要日数を明確に示したい場合に用いられる。

問95. 次は,地質調査業務の積算に対する留意事項について示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)地質調査業務の業務委託価格は,一般調査業務とコンサルティング業務で構成される。

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(2)一般調査業務は,市場単価が設定されているものが多い。

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(3)総合解析とりまとめは,コンサルティング業務に含まれる。

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(4)一般調査業務とコンサルティング業務に「断面図等の作成」がある場合は,どちらか一方で積算する。

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正解は「4」。「断面図等の作成」「資料整理とりまとめ」については、一般調査業務とコンサルティング業務の両方で積算する。

問96. 次は,ボーリング現場の安全管理に必要な,気象の特別警報・警報・注意報について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)強風に関する特別警報は,暴風特別警報である。

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(2)落雷には,警報および注意報がある。

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(3)高潮には,特別警報,警報および注意報がある。

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(4)大雨に関する注意報・警報は,雨がやんでも継続される場合がある。

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正解は「2」。落雷には注意報はあるものの、警報はない。

問97. 次は,地盤材料試験のための,乱した土の試料調製方法(JIS A 1201:2020)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)試料の分取は,原則として四分法を用いる。

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(2)乾燥していない土でふるい分けができない場合は,裏ごしにより粒度調整を行う。

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(3)規定された最大粒径以上の土粒子が含まれていても,試験結果に影響を及ぼさないと考えられる場合,特に目立つ粗大粒子を手で取り除く程度とし,ふるい分け等を省略してもよい。

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(4)湿潤状態の火山灰質粘性土や有機質土は,炉乾燥法により絶乾し,所要量の水を加えて含水比調整を行う。

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正解は「4」。乾燥によって著しく性質が変化する土に対しては「非乾燥法」を適用する。非乾燥法とは採取した時の含水比状態のまま、試料をよく混合した後、含水比が変わらないように保存する方法。

(参考図書:地盤工学会『地盤材料試験の方法と解説』 P.28「土質試験のための乱した土の試料調製」)

問98. 次は,化学薬品の危険性,取扱いおよび保管上の注意事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)過酸化水素自体は不燃性であるが,分解が起こると激しく酸素を発生し,周囲に易燃性の可燃物があると火災になる恐れがある。

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(2)塩酸は爆発性でも引火性でもないが,金属を腐食して水素ガスを発生し,空気と混合して引火爆発することがある。

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(3)りん酸には引火性,爆発性はなく,藻類に対して肥料作用があり人体に対して有害性は無い。

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(4)化学薬品の危険性は,薬品を購入する際に提供される SDS(Safety Data Sheet : 安全データシート)を参照し,取扱いおよび保管上の対応を行う。

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正解は「3」。りん酸は人体に対して有害性がある。

問99. 次は,火薬類を使用する際の留意点について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)申請者は,火薬類取扱保安責任者である必要はない。

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(2)火薬類消費場所の地権者から同意を得る必要がある。

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(3)保安物件から 100m以内では,火薬類の使用ができない。

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(4)火薬類の使用が終了したら,速やかに許可証を返納する。

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正解は「3」。保安物件の種類や火薬の使用量によって保安距離は異なり、100m以内でも火薬類を使用できる場合がある。

(参考資料:「火薬類取締法施行規則 第23条(保安距離)」)

問100. 次は,物理探査の現地作業に際しての条件について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1)電気探査においては,電気取扱い業務に係る特別教育を受ける必要がある。

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(2)弾性波探査(爆薬を取扱う場合)では,起振作業に有資格者を配置する必要がある。

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(3)放射能探査では,放射線取扱主任者を事業所に配置する必要がある。

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(4)地中レーダを行う際には,電波法に基づき電波管理局への届け出を必要とする。

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正解は「2」。(1)電気取扱い業務に係る特別教育は低圧の開閉器の操作及び高圧の充電電路の操作を行うために必要なものであり、電気探査を行う上で受講が必須ではない。(3)放射能探査で用いる器機は一般的に法的手続きを必要としないため放射線取扱主任者を事業所に配置する必要はない。(4)電波管理局への届出は必要としない。

解説については図書や他サイトを参考に記述していますが、

私自身、勉強している身であるため、言葉足らずな点や間違い等あるかと思います。

もし、間違い等あった場合は記事にコメントをいただけると幸いです。

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